KEY TAKEAWAYS
ISO認証、施設登録、製品のクリアランス、FDA規制への適合は、それぞれ確認します。
2026年2月2日からQMSRが現行制度に
QMSRは、21 CFR Part 820の医療機器品質管理規制を改正し、ISO 13485:2016を参照する仕組みを取り入れています。施行後のFDA査察では旧QSITから新しい査察手順へ移行しました。[1]
「ISO認証がある」「FDA施設登録済み」「510(k)クリアランスを持つ」という情報は、それぞれ異なる事項を示します。ひとつをもって、他の要件もすべて満たすとは判断しません。
ISO認証とFDA査察の関係
FDAはISO 13485の適合証明書を要求・発行する制度として査察を行うわけではありません。ISO 13485の証明書があることはFDA査察の免除理由になりません。[2]
FDA固有の要求と、自社の製品・活動に適用される条件を別に確認します。
| 確認する事項 | 社内で整理する情報 |
|---|---|
| 製品・事業者の適用条件 | Product Code、製品区分、製造・設計等の役割 |
| 現在の品質システム | 適用規格、手順の版、担当者、記録の保管場所 |
| 実施した活動と記録 | 手順と、実際の運用記録の対応 |
| 不適合・変更・改善 | 問題の評価、対応、変更後の確認 |
| 外部委託・供給者 | 分担、連絡、監査等の資料 |
この表は準備の例です。すべての医療機器に同一の手順を要求する一覧ではなく、適用・免除の確認が先になります。
記録の取扱いも見直す
FDAのQMSR FAQでは、マネジメントレビュー、品質監査、供給者監査の報告書をFDAが確認できると説明しています。旧QS規則の一部記録に関する取扱いを、そのまま現行制度へ当てはめないようにします。[2]
準備する際は、各資料について「担当者」「保管先」「対象期間」「製品との対応」「英語で説明する方法」をまとめると、確認を進めやすくなります。
市販前手続き・登録・販売後管理との接点
品質管理とは別に、製品分類、510(k)等の要否、施設登録・Device Listing、米国代理人、表示、市販後の報告等を確認します。医療機器総合ガイドに全体像をまとめています。
施設登録は製品承認・クリアランスを意味しません。[3] 登録代行を依頼するときにも、品質管理や申請の対応範囲を別に確認してください。
ご相談前にそろえる情報
製品用途、製品資料、分かっているFDA分類、製造者の役割、ISO認証の有無、既存の品質資料の状況をお知らせください。専門的なQMS構築・監査が必要か、分類・登録の調査が必要かを分けて整理します。
FDA公式資料・参照先
本文の[1]等は上記の資料番号です。確認日は参照資料と本文の制度説明を確認した日です。準備リストは実務上の整理例です。個別の義務・免除・対応可否は、製品・施設・取引情報と最新の資料に基づき確認します。
このテーマのご相談について
医療機器の分類確認・施設登録等を支援します。QMS構築、監査、臨床評価、510(k)等の申請は、案件ごとの対応可否・専門体制を確認します。